Q1. 現在の事業について教えてください。
弊社は人材育成の領域で、「社員の心に火を点ける」ことに力を注いでいます。
事業としては研修をしているのですが、ただの研修ではありません。その前にアセスメントを行って、一人ひとりのメンバーが主体的に、前向きに仕事に取り組めるように、リーダーとしてどう関わっていけばいいのか。それを2日間の研修でインストールしていきます。
ただ、研修で終わってしまうと、ほとんどの場合、職場に戻ったら何も変わらなかった、ということになります。
ですから、その後に伴走していきます。一人ひとりのリーダーの方に毎月1回ずつコーチングを行いながら、「メンバーのエンゲージメントを高めるために、あなたは何をしますか」と相談をして、ご本人に決意をしていただく。そして、実際の行動変容まで結びつけていきます。
会社が業績を上げるために絶対に必要となる、人材の活用。そこをサポートさせていただいている会社です。
Q2. Unique Selfの強みはどこにありますか。
講師として登壇したときに、人に大きな影響を与えられる。そこが私の強みだと思っています。
研修に参加される方の中には、「なんで自分が参加しなきゃいけないんだ」という姿勢で来られる方もいらっしゃいます。それが、実際に研修に出ていただくと姿勢が変わっていく。行動していこう、というモチベーションに変わっていくんです。
もう一つは、研修をやって終わりにしないことです。行動が変わらないと意味がない、と思っていますので。
多くの場合、研修を行ったら、「後は皆さんがそれぞれがんばってください」となり、行動変容にまで至らないままにとどまります。私たちは、そこまで丁寧に寄り添いながら、行動の変容を結果へ結びつけていく。そこが弊社の強みです。
Q3. 企業が抱える「人」の悩みは、昔と今で何が変わりましたか。
いまは、ホワイト企業やブラック企業といったことが言われるようになりました。昔は、ある意味で経験を積ませることが容易だったわけですよね。
適切な言葉ではないかもしれませんが、修羅場を経験させる。そこにいる間はすごく苦しいけれど、振り返ってみると大きく成長できた。そうおっしゃる方が、昔はとても多かったんです。
いまは、そういうことができません。これまでのやり方が通用しない時代になっていて、どうしたらいいのか分からなくなっている方が非常に多いです。
時代がものすごく変化していて、経験年数の長い人が部下に「あれやれ、これやれ」と言っても、成果に結びつかなくなっています。だからこそ、一人ひとりのメンバーに、生き生きと自分の意思で、選択しながら動いてもらうことが大事なんです。
にもかかわらず、どうやったらいいのか分からない。主体的に動いてほしいのに、動いてくれない。そこで悩みを抱えている企業は非常に多いです。離職に悩んでいらっしゃる企業様も、すごく多いと感じます。
一方で、変わらないものもあります。職場における人間関係は、どの時代でも変わりません。自分で前向きに動いてほしい、という願いの本質も、昔から変わらない。ただ、その深刻さや重要性が変わってきている。そう感じています。
Q4. なぜ「エンゲージメント」に力を入れているのですか。
アメリカのBrigham Young大学の大学院での経験が関係しています。
英語もろくに話せず、授業についていくのもいっぱいいっぱいで。自分の価値って一体何だろう、自分は価値のない人間だ、とすごく落ち込んでいた時期がありました。
その大学院はキリスト教系で、ビジネスのやり方だけでなく、人としての在り方を大事にしている学校でした。ビジネスエシックス(ビジネス倫理)のクラスが必修だったんです。
そこで、年配の先生がみんなに向かって、ものすごく力強く話をされたことがありました。「自分たちは何のために、いま地上で生活していると思うか」と。
「モーツァルトを知っているか。モーツァルトは、何百年も後の私たちに大きな喜びと幸せをもたらす才能を持っていた。いま地球上で生活しているすべての人は、同じように、何百年も先の人たちに大きな幸せをもたらす特別な才能を持っているんだ」
先生はそれを、独自の自分、つまり「ユニークセルフ」という言葉で表現していました。ユニークセルフを実現して、人の幸せに貢献するため、そして自分自身が幸せになるために、自分たちは生まれてきたんだ、と。
心をつかまれました。自分なんか価値のない人間だと思っていたけれど、自分もそういう才能を持っているのかもしれない、と感じたんです。急に成績が上がったわけではありませんが、自分に誇りを持てるようになって、アメリカでの生活も楽しくなりました。
社名の「Unique Self」は、このときの先生の言葉からとっています。
一人ひとりが特別な才能を持っていて、誰もが素晴らしい。そのことに気づいてほしいですし、それを引き出すお手伝いができれば、これほど嬉しいことはありません。
会社で働いている人たちは、基本的に、自分の強みや才能を生かしながら、生き生きと楽しく働く権利を持っていると思うんです。でも実際には、組織の中でいろいろな制限を感じながら、自分の価値を感じられずに、給料のために嫌々働いている人がすごく多い。
その人たちが「自分にも本当に大きな価値がある」と感じられたら、社会はすごく変わると思います。ですから、エンゲージメントを高めていくことは、私にとって人生の目標の一つであり、喜びでもあるんです。
Q5. 研修の「その後」に、なぜそこまでこだわるのですか。
研修で学んだことを、一人ひとりが実際の仕事や生活の中で実感していくためには、知識を得るだけではなく、その後の行動を変えていくことが大切だと考えています。
組織の側も、当然、時間とお金をかけて研修を行っています。それにもかかわらず、研修後もこれまでと同じ行動を続けていれば、得られる結果も大きくは変わりません。
だからこそ私たちは、「研修を実施すること」ではなく、その後にどのような行動変容が起こり、どのような成果につながったのかまでを大切にしています。
もちろん、最初から今のやり方ができていたわけではありません。
これまで2,000社、4万人以上の方々と向き合う中で、うまくいかなかったケースも、非常に大きな成果につながったケースも数多く経験してきました。
自分では「しっかり伝えられた」と手応えを感じていた研修でも、アンケートを見ると「分からない部分が多かった」「職場では実践しづらい」といった声をいただいたこともありました。
そうした経験を一つひとつ振り返り、「なぜ伝わらなかったのか」「なぜ行動につながらなかったのか」「逆に、成果につながった企業では何が違ったのか」を検証しながら、研修内容やその後の支援方法を改善し続けてきました。
その積み重ねの中から、単に知識を伝えるのではなく、一人ひとりの主体性を引き出し、実際の行動変容まで伴走していく、現在のUnique Self独自のメソッドが形になってきたと感じています。
実際に、組織の実行力を高める支援に入らせていただいた企業では、最重要目標を達成するために、それまでバラバラだった営業組織の横のコミュニケーションを改善していきました。
すると、部署を越えた連携が生まれ、業績が向上しただけでなく、パイロット的に取り組んだ部門では、取り組んでいない部門と比較してエンゲージメントの伸び率が4倍になりました。
こうした経験を通じて、一人ひとりの行動が変われば、組織が変わり、組織が変われば、社会にもより大きな価値を生み出していけると確信するようになりました。
だからこそ今は、研修をして終わりではなく、その後の行動と成果まで伴走することを大切にしています。
Q6. どんな企業の力になりたいですか。
一人ひとりの社員に、もっと前向きに仕事に取り組んでほしいと思っている企業様。あるいは、離職の問題や、世代間のギャップに悩んでいらっしゃる企業様に、お届けしていきたいと思っています。エンゲージメントという言葉がいいのか、主体性と言ったほうがいいのか、というところはありますが。
規模でいうと、社員数が20人から30人以上、売上が5億~10億以上の企業様に、おそらく響きやすいだろうと思っています。もちろん企業規模には関係なく、何千人~何万人という社員がいらっしゃるところでも成果を出してきましたので、お気軽にご相談ください。
エンゲージメントを高めるために必要な要素の一つに、ミッションとビジョンの浸透があります。
たとえば経営者が代わったとき、「前の社長だからついていっていたんだ」という人が出てくるのは、当たり前の話です。カリスマ的なリーダーについていきたい人も、当然いると思います。
でも、持続的に成果を出していくには、人を見るのではなく、組織の将来、つまりビジョンを中心にマネジメントを行っていくことがすごく大事です。もちろん信頼関係は築いていかなければいけないので、リーダーの方がやるべきことはあります。そのうえで、リーダーについてくるのではなく、ミッションとビジョンについてくる組織を作っていく。そこは、私がお手伝いできるところです。
ご相談のお相手は、20人、30人規模であれば経営者の方です。一定の規模になると、人事ご担当の方や、人材開発部門の方になることもあります。
XやFacebook、LinkedInでの発信に加えて、メールマガジンも毎日書いています。研修を検討される企業の方が、SNS経由で直接コンタクトされることは、それほど多くないと思うんです。ただ、私やUnique Selfという会社が何をやっているのかを、調べることはあると思います。そのときに「こういう考え方でやっている会社なんだ」と確認していただく。そういう位置づけで発信しています。
Q7. 最後に、経営者の方へ伝えたいことを教えてください。
このインタビューの中でもお伝えした通り、一人ひとりの人が、幸せに、楽しく毎日を過ごす権利を持っている。私はそう強く信じています。
組織の中で、思う通りに成果を出せていない方もいらっしゃると思います。そういう方が成果を出していく。組織の成果を高めていく。そこに伴走していきたいと思っています。
これまでの知見をもとに、価値のあるアウトプットを提供していくことができます。まずは何でもお声がけいただければ、お手伝いしたいと思っています。ぜひご相談いただきたいです。